こんにちは。
自由が丘のセレクトショップ「シンフーライフ」バイヤーの青柳です。
前回、どうやったらバイヤーになれるのかの前振り的な記事を書きましたが
今回はその続きです。
前回の記事はこちら
「ファッションブランドのバイヤーにはどうやったらなれるの?」
答えは、「誰でもなれます」
「えっ。だって前回、簡単になれないって言いましたよね?」
「誰にでも」なれますが、「簡単には」なれません。
バイヤーには、国家資格があるわけでもないし
「こうしなければなれない」というルールもないからです。
ぶっちゃけ、今からでもしようとおもえば、出来ます。
「バイマ」や「せどり」などで商品を販売している人が、
バイヤーの個人版と言って良いと思います。
バイヤーの仕事というのは簡単に言えば
「商品を自分のお金で仕入れ、利益を上乗せして販売する」という行為なので
個人でも簡単にバイヤーの扉を開けることが可能です。
「いやいや、そういうのじゃなくて、ちゃんと会社(企業)のバイヤーとして
世界を股にかけて買い付けしたいんだよ」
そういうことであれば、以下の2通りがあります。
1・バイイングを行う人員を(将来的含め)募集している会社に入社する
2・個人で企業する
いわゆる伊勢丹とか、おしゃれな地域の
セレクトショップとか、そういう華やかな舞台でのバイヤーを目指すなら
この2パターンに集約されると思います。
私自身は、バイヤーが華やかとは一切思っていないですが
(むしろ泥くさい仕事と思っている)
TVとか雑誌やネットを見ていると、華やかなイメージがあるのはわかります。
カリスマバイヤーとか、かっこいいですし
おしゃれですし。
1と2の方法について具体的に説明していきたいと思います。
バイヤーへの道その1
バイイングを行う人員を(将来的含め)募集している会社に入社する
大手、中小含め、多くの人がこのパターンなのではないでしょうか。
小さいころからファッションが好きで、
んでもってちょっと英語なんかも学生時代に勉強して
将来は海外を行き来する(かっこいい)バイヤーになりたい!的な。
前述したように、私は大手のファッション系の企業で働いたことが
ないので詳細不明なのですが、販売員として経験を積み、
売上をしっかり建てることの出来るレベルになれば、
バイヤーの道は開けるはずです。
アパレルブランドが次々と業績不振でリストラ・廃業するなかで
「ばんばん売ってくれる社員」はとっても貴重な存在。
特に大手ならば予算があるので英語が出来なくても、
バイイングのセンスさえあれば、通訳付きで海外に行くことも可能でしょうから
バイイングのスキルを磨けば必ずしも英語が話せなくてはならないということはないでしょう。
(でも同じ能力値で英語が話せるライバルがいたら難しいので勉強しておいて損はない)
バイヤーへの道その2
個人で起業する
販売員として何年も勤務するより、スピーディにバイヤーになりたい!
と考えるなら、いっそ起業してしまった方が早いです。
インターネットショッピングがこれほど日常生活に浸透した現代では、
誰でも少しの予算があれば楽天やヤフー、amazonなどに出店が可能です。
但し、1の方法と違うのは
・個人で買い付け資金と出店資金を用意しなければならない
・ネットショッピングでのページ作成~受発注から発送まですべて自分で仕切る
・もちろん経理業務も自分で行う
ことが必要です。すべての業務を1人で行うには、かなりの体力と精神力が
必須であることは間違いないでしょう。
ただ、1の方法と違って、「資金を自分で出している」ぶん
必死になれる度合いはかなり高いものとなるはずです。
重要なポイントとして「買い付けた商品が売れなければ意味がない」ので
販売のスキルもある程度、勉強していく必要があります。
今は楽天やyahooにお店を出した「だけ」では売れない時代です。
次回はバイヤーに求められるスキルについて、もう少し具体的にお話ししたいと思います。
セレクトショップ・シンフーライフ 店長/ウェブマーケティング/バイヤー
10年以上のバイイングとECサイト販売の経験から得た商品選びのポイントや業界裏情報、自分が働いている中で衝撃を受けたファッションの話題を提供しています。