キャリアウーニャンの恋愛心理学講座

【第13話】40代女性の婚活戦略・その3

【第13話】
この物語は、キャリアウーマンの
「ワンコ」とOL達が繰り広げる
リアルお悩み相談バラエティです。
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【登場人物】


ワンコ:入社3年目。
社長がスカウトしてきた毛並みの良い猫。
シンフーライフで最も利益を生み出す
スーパーキャリアウーニャン


フミエ:ワンコの会社の先輩。
ムードメーカーだが、おっちょこちょい。
バツ1、子供ナシの43歳

————————————–
会社にて
お昼休憩中、毛づくろいするワンコに
話しかけるフミエ
————————————–

私が、努力しなければいけないことは
わかりました。でも、ワンコちゃん、
もう一つ質問があるの。


なんでせうか?


もし、私が男を喜ばせるような
雰囲気を身に着けたとして、
いろいろな男性に気に入られるように
なったとして
好きになってくれた男が結婚に
値する男性かの見極めが難しいのよ。


難しい?
どうしてそう思うんですか?


ほら、私、バツありじゃない。
バツあり女性って、なんだか男が
寄ってくるのよ。
多分、既婚者でも受け入れて
くれそうだとか、バツがあるから
ある程度譲歩してくれそうとか
色々な理由だろうけど。
でも、結婚したいってなると、
別なのよね。
結局男は、遊びたいだけっていうか。


確かにバツあり女性は、中高年男性に
人気出ますよね。
なんか、いろんな経験もしてるし、
いろいろ許してくれそうだしっていう
魅力もあるんでしょうね。


よく言えば、そうかもしれないけど、
都合がいい女扱いを
受けることも多いしね。


確かに中高年の男性で独身の方は、
「男として」勘違いをしている方も
いらっしゃいます。
見極める方法もありますが、ここは年下を
狙うほうがいいと思いますよ。
そのほうが独身人口も多くなるし、
少し奥手の素敵な男性が余っています。


年下って私からすると30代になるけど、
どれくらい下?


35歳くらいならどうですか?


8歳下かー、私はいいけど、相手が。。


フミエさん、そういう考えは捨てましょう。
努力すれば、フミエさんは
十分魅力的です。


努力すれば。。。


ファッションはエレガンスで、靴やバッグは
質の良いものがいいです。
でも、有名ブランドをこれみよがしに
身に着けていると
嫌がる男性もいますから、
質がよいけど、ほどほどを
目指しましょう。
自分のファッションに疎い男性は
多いけど、女性を見る目は厳しいです。


確かに私、LAカジュアルぽい
恰好が多いもんね。。。(苦笑)


LAカジュアルが似合うのは、
25歳くらいまでか、ダンサーくらいです。
やっぱり清楚で上品な女性に
男は憧れます。
また、カジュアルすぎるファッションは、
押したらいけるんじゃないかというような
心理的な緩さを相手に
思わせてしまいます。


カジュアルな服装してるからって、
そんなことはないわよ。


その通りです。でも、そういう風に思う
男性も少なくありません。
外見の印象が9割です。
フミエさんが求める理想の男を
ひとり捕まえれられるなら、
服装や靴を変えるくらい
たいした努力じゃないですよね?


あ、はい。頑張ります。


メイクは頑張りすぎなくても
大丈夫ですが、髪型はしっかり
こだわってください。
コシやツヤの部分でだんだん衰えてきます。
美容室でしっかりケアしてください。


・・・ワンコちゃんって
本当に猫なの?


エレガンスな装い、
美しいヘアスタイルがあれば、
あとは、トークを磨くだけです。


私、自慢じゃないけど、
トークはそれなりに自信があるわよ。


それなら大丈夫です。
少しやり取りしてみましょう。
私がフミエさんが、いつも話している
「知的で、犬が大好きだけど、
少し奥手の話下手」
男性を演じますね。
初対面として、カフェの席に座ったばかりで、
フミエさんから話しかけてみてください。


それはいい感じの男性ね。わかった。
えー(コホン)「素敵なカフェですねー」

(オス【仮】)
「・・そうですね。。」


「なに飲みますか?」

(オス【仮】)
「・・なんでもいいんで、決めてください」


「んーそうだなー。じゃあ、暑いから
アイスコーヒーなんかどうですか?」

(オス【仮】)
「あ、僕、コーヒー飲めないんで・・・」


「あ、そうなんだ。それじゃあ、
ロイヤルミルクティーなんかは?」

(オス【仮】)
「あ、でも乳製品苦手でして。。」


「んーそうなんですね。じゃあ、
オレンジにしときます?」

(オス【仮】)
「すっぱいのもあんまり
好きじゃなくて・・」


ちょっと待て、ちょっと待て、
ちょっと待てぇーーーい

なんで、私がこんな男と
デートしてる設定なのよ。
そんな男、嫌に決まってるじゃない。


でも、最初に言いましたよ。
「知的で、犬が大好きだけど、
少し奥手の話下手」って


奥手の話下手じゃなくて、
優柔不断な
好き嫌い多い男じゃない。


じゃあ、フミエさんは、何をいっても、
理解しないで、キャバクラに通うことしか
楽しみもなく、
動物をかわいいと思ったことが一度もないが、
好き嫌いなく、話し上手で、
決断力にあふれた男性のほうが
いいですか?


なんで、そんなに極端なのよ?


そんな極端な人がくることはまれですが、
極端でも、譲れない部分が満点なら
うまくいきます。それなら、
極端に考えておけば、
会った時にわりかし普通で
よかったって思うじゃないですか。


わかったわよ。じゃあ、ワンコちゃん、
私が「知的で、犬が大好きだけど、
少し奥手の話下手」男性を演じるから
見本みせてよ。


いいですよ。じゃあ、
フミオさんでいいですか?


・・・名前なんてなんでもいいけど、
ベタな名前ね。


じゃあ、いきますね。
「あれ?フミオさんって、もしかして
いいところのお坊ちゃんですか?」

(フミオ)
「え?違います。
ふつうの一般家庭ですよ。
なんでですか?」


「なんか、座った時のしぐさがすごく
上品だったから。あ、なに飲みましょうかー。
えーと。。ん?このvinoってなんですか?」

(フミオ)
「あ、これはイタリア語で
ワインっていう意味なんですよ。」


「え、フミオさんってイタリア語が
話せるんですか?」

(フミオ)
「話せるまではいかないけど、
仕事柄、それくらいはわかるんですよ」


「なんで、謙遜するんですか?
ほとんどの人が
わからないことを知ってるだけで十分、
すてきだと思いますよ。
なんか、難しい本とかたくさん読んでそう。」

(フミオ)
「そんな難しい本は読みませんけど、
本は好きですね。
ワンコさんも本好きなんですか?」


「好きなんですけど、
最近全然読んでなくて。
私でもわかりそうなオススメの本
ありますか?」

(フミオ)
「んーそうだなー。
歴史小説とか好きですか?」


「あ、実は、恥ずかしいんですけど、
私、御朱印集めしてるくらい、
歴史とか好きなんです。
神社仏閣とか、お城とか」

(フミオ)
「え、そうなんですか?
女性で珍しいですよね。
僕は歴史が大好きで、城は日本中で
20か所以上行きましたよ」


「え、すごーい。
フミオさんって、とっても頭がよさそう」


(フミオ)

「そんなことはないんですけど。
昔から勉強は好きでした。」


「この前、なにかの本に
書いてあったんですけど、
頭のいい人って動物好きな人
多いらしいですよね」

(フミオ)
「あ、そうなんだ。確かに、
僕も小さいころから犬を飼っていました。」


「え!ワンちゃんですか?
私もなんです。
トイプードルをずっと飼ってました」

(フミオ)
「そうなんですか!僕は、コーギーです。
犬がすきなんだー。そうかー」


「結婚したら、
犬を飼うのは夢なんです」

(フミオ)
「それはいいですよね」


「やだ、フミオさんの話が面白すぎて、
脱線しちゃいました。
じゃあ、日帰りできるところとかで
オススメのお城って
どこかありますか?」

(フミオ)
「そうだなー。このへんだと
小田原城もいいですよ」


「小田原。行ったことないです。
伊豆、箱根も近いし、
かまぼこもおいしそう。
いいですねー。行ってみたい。」

(フミオ)
「え、じゃあ、今度、もしよかったら
行きませんか?」


「え、いいんですか。
ありがとうございます。
あ、飲み物、飲み物♪」・・
っとこんな感じです。


話し、はずみまくりじゃない!
さらに、歴史好きで犬が好きなことも
わかっちゃうし、意外と男らしいとこも
あるってわかったわ。


自分の興味のあることに
人は饒舌になります。
仮説を立てて、その人が興味
ありそうなことを
探っていけば、必ずなにか出てきます。
そこで感性の一致をはかるんです。
飲み物なんて、水で十分です。


・・・店員に追い出されるわよ。
でも、そうかー。
口下手だからすぐに嫌だと思うんではなくて、
自分から、自分と価値観があうかどうかを
探っていかないと
自分にとって合う男性に
出会えないわよね。


そうです。逆に、話し上手で
ぐいぐいくるタイプの男性でも、
うわべの感じの良さやトークのうまさに
惑わされずに内面を引き出してください。
きっとフミエさんに合う人が見つかります。


でも、知らなかったわ。
ワンコちゃんも犬が好きで、
御朱印集めしてるのね


そんなことするわけないですよ。
あくまでたとえ話です。
人間の歴史に興味ないし、
犬が好きなオスなんて、アウトです。


・・・やっぱり猫なんだ。。

【次のストーリーへ続く】

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