【第26話】
この物語は、キャリアウーマンの
「ワンコ」とOL達が繰り広げる
リアルお悩み相談バラエティです。
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【登場人物】
ワンコ:
入社3年目。
社長がスカウトしてきた毛並みの良い猫。
シンフーライフで最も利益を生み出す
スーパーキャリアウーニャン
ミノリ:
シンフーライフのエース社員。
32歳。独身。
————————————–
出張の帰り道。新幹線の中で
ミノリとワンコが話している。
前回までのお話はこちら
————————————–
ミノリさんが言いたいのは
こういうことですよね。
二人とも付き合おうと思った時には、
それなりに好きだったわけで、
その後、テンテンの彼は
いい彼ではなかったけど
それは結婚前まではわからなかったし、
トントンの彼も、浮気性なことは
変わらないから
トントンにとってはいい彼だけど
他の人にとってはいい彼とは限らないし、
たまたまトントンがまったく
気にしない寛容な心の
持ち主だったことが幸いしただけで
他の男性でも、トントンなら
うまくやっていけるのではと。
そうそう。そう思う。
もう一度、
出会った当時の状況を
おさらいしましょう
●テンテンの相手
職業 一流証券会社の課長
年齢 40歳
出会い 行きつけのバーの常連同士
第1印象 優しそう、誠実そう、
落ち着いてそう
●トントンの相手
職業 不詳
年齢 不詳
出会い ナンパ
第1印象 恐そう、チャラそう、
落ち着きなさそう
長編ストーリーだったから
最初のころの話は忘れていたけど、
こう書き出すと、トントンが
好きになる要素が全く見いだせないわ。
そうですよね。
でも、トントンは会って数時間で恋して、
好きなまま、この人と結婚したいと
思っていました。
でも、テンテンは、相手が好きだと
言ってくれて、嫌ではないから付き合い、
不安要素は出てきたけど、
世間体もあるし、結婚した。
ワンコちゃんの言いたいことは
わかるわよ。
テンテンは、あの嫌な予感の時に
引き返す選択肢はあったわよね。
世間体よりも、一緒にいて
楽しい人と結婚したいわけだし。
でも
でも?
トントンの方は、やっぱり
ちょっとわからない。
誰がどう見たって、
菩薩のような心の広い女性よ。
果たしてそうでしょうか?
そうでしょう?
お忘れだと思いますが、
トントンは、2度も
プロポーズを断っているんです。
あ。
お人よしで優しい人が、
一生懸命、プロポーズした男性を
2度も拒否しますか?
それもそれぞれ違う男性ですよ。
確かに告白を断るのとはまったく
違うわよね。
それもプロポーズってことは、
それなりの年月付き合ってみた
結果ってことでしょう
情も移るってこともあるし。。
そう考えるとトントン、
結構計算高いのか。。
それも違うと思います。
計算高い人が年齢不詳、
職業不詳、浮気はよくする男性を
好きになりません。
たまたま、将来有望な経営者なだけで、
恋した時には、
なにもわかっていないのだから、
普通のサラリーマンでも、
下手したら、フリーターでも
恋は冷めないかもしれないんです。
ごめん、よくわからなく
なってきた。トントンは
風変わりなムスメなの?
トントンは
わかっていたんです。
何を?
男に求める条件を
?
それって人によって
違ってこない?
大きくは違いません。
程度は違うと思いますけど。
じゃあ、女が男に
求める条件ってなに?
突き詰めたら
2つだけです
2つだけ?それは?
「子供を進化させる種を
もっているのかと頼りになるのか」
だけです。
うーーん。
子供を進化させる種って?
女性は25歳くらいから結婚を
焦り始める人が増え始めて、
30歳にもなるとピークを迎えるのは、
男が欲しいからじゃないんです。
子供が欲しいからなんです。
まあ、わからないじゃないわね。
それは、人間だけではなく、
サルもライオンもトラもそして、
ネコさえも同じです。
(なぜ、ライオンやトラと
猫を区別したんだろう・・)
そこは生物の本能ですから
あらがえないはずなんです。
ところが人間だけが肥大化した
脳のせいでおかしな情報を
入れ始めます。
おかしな情報?
例えば、一緒にいて楽しいし、
大好きだけど、
三流大学卒業だからなーとか、
逆に有名総合商社の人だから
きっと頭いいんだろうなとか
だめなの?
だめですよ。
遺伝子レベルで恋して
ないじゃないですか。
ちょい古いやつじゃない。
そのフレーズ。
本来、生物は、
「あ、この人いいな」って
思う人がいい人なんです。
それってさ、一目ぼれって
やつでしょう?
大人の女性がそんなので
結婚相手選ぶわけないじゃない。
確かに一目ぼれってやつですが、
ただの一目ぼれじゃダメなんです。
一目ぼれにもただと
ただじゃないのがあるの?
あります。いろんな経験を積み、
男を知り尽くした先にある一目ぼれは
かなり正確な一目ぼれになるんです。
正確な一目ぼれ。。。
女子高生が電車でみて、
あの人、ちょーかっこいいと
いうのは経験不足な一目ぼれ。
一方のトントンはプロポーズは
2回も断ってますし、
プロポーズまでいかない恋愛も
数多くこなし、違うなと
おもったらばっさり
捨ててきたはずです。
そう聞いてきたら、
トントンいい人に
見えなくなってきた。
その結果、様々な男性を比較し
男として、子供の種を
残すものとしての理想を
見出したのです。
そして、そこに合致したのが、
結婚した人だったんです。
なんかすごい発見みたいな。。。
人間は結婚という制度が
ありますから、
男性も女性もむやみやたらに
いろんな人と一緒にはなれません。
そりゃそうよ。
これは一見すると、女性にうれしい
制度にも思えますが、
いい男を獲られたら、
終わりという、哺乳類史上、
最も過酷なサバイバルゲームでも
あります。
哺乳類史上。。。
そういう意味では、
そういう男をすぐに見極め、
とらえるためには、豊富な知識と
トライ&エラーを繰り返すだけの
強靭な精神力の先にある経験値が
必要なんです。
そんなシビアな。。
世の中はシビアですよ。
大学は偏差値が高いところに
行ったほうが就職が有利だと
親は教えるのに、
「恋愛経験を積んで、
来るべき時に備えて、
いい男を見極める目を養いなさい」
となぜ、教えないのでしょうか?
う。。それは。。
だけどさ、そうはいっても、
多くの結婚ってここまで
対照的ではないにしても、
テンテンのような感じだとは思うなー
そうなんです。多くの女性は
受験や就活ほど、
自分と自分の子供を支えるべき
男性選びに対しての
勉強をしなすぎます。
恋愛は男性からアプローチを受けて
そこからスタートするものだと
考えているからです。
でも、受験や就活と同等か
それ以上にパートナーとする
男性選びに誠意をもって
取り組まなければいけません。
女性が主導権をもって。
受験も就活も大変なのに、
男選びまで。。
いい男と結婚した女性はあたかも、
自分は見る目が合ったかのように
言う人もいますが、
運が良かっただけかもしれません。
または、すごくモテて、
勝手に色んな経験を積み、
見る目を養ったのかもしれません。
しかし、多くの凡人は
努力していかないとだめなんです。
凡人って。。。
その代わり、みんな努力して
ないのですから、努力すれば、
心から一緒にいて楽しいと
思える男性と付き合うことが
可能ってことです。
なんか、結局、
今回もワンコちゃんの
言う通りなのかな。。
私が思ったのではなく、
生物の本能がそうさせる話です。
私は猫なので、人間よりも本能的なんです。
ちょっと、変な男性と付き合って、
男の人に遊ばれたから
男は信用できないとか
やっぱり優しい人がいいよねとか
いってないで、
選ぶのは女性なんだと
強い意志で臨んで経験を積めば
必ず会って1時間でいいなって
思える男性に出会えます。
すごい好きな人と結ばれるためには、
すごい好きになるための経験と知識が
必要ってことね。
失敗したくないとかいって、
憶病になればなるほど、
スキルは上がっていかないなんだねー
ところでさ、実はワンコちゃん、
こんな長く、熱く語ってもらった後に
言いにくいんだけど、相談に。。って
何食べてんの?
チーカマです。
社長さんがくれたんです。
チーズもかまぼこもだーい好きです♪
(ワンコちゃんは、
絶対に食べることしか本能が
働いていないと思う。。。)
【次のストーリーに続きます】
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セレクトショップ・シンフーライフ 店長/ウェブマーケティング/バイヤー
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