【第37話】
この物語は、キャリアウーマンの
「ワンコ」とOL達が繰り広げる
リアルお悩み相談バラエティです。
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【登場人物】
ワンコ:
入社3年目。
社長がスカウトしてきた毛並みの良い猫。
シンフーライフで最も利益を生み出す
スーパーキャリアウーニャン
ユキミ:
入社4年目。26歳。
ワンコと同期だが、新卒入社。
通販の運営を担当しているが
売上が伸び悩んでいる。
今の彼氏と付き合って、半年。
いまだに大好き。
ワンコの年齢はわからないが
雰囲気にオーラがあるため
なんだか敬語を使っている。
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職場でお昼休憩中。
前回までのお話はこちら
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ワンコさん。。
なんですか?
ちょっと、話戻るんですけど、
はい。
トカゲ。。
食べるときもあるんですか?
ありますよ。
・・・美味しいですか?
・・・トカゲによります。
・・なるほど。。
人間だって、以前は
そうやって狩りしてましたよね?
聞いたことありますけど。。
あ、でも狩りをするのは男性で、
だから男性は狩りをしたいから
女性を追いかける生き物だって、
よくいいますよね?
誰情報ですか?
え?
その情報、誰情報ですか?
いや、誰情報っていうか、
よくいいますよね?
男が狩りして、
女性は木の実とって、
子育てしてって
男性の方が腕力強いし、
可能性はあります。
しかし、ユキミさん、
それ見たことないですよね?
そりゃあ、ないですよ。
人間も哺乳類としましょう。
はい。哺乳類です。
猫はメスが狩りします。
・・・そうなんですね。
トラも、ライオンも、
チーターもメスが狩りします。
子育てしててもです。
ネコ科はメスが
狩りをするんですか?
ブチハイエナは、
メスが狩りもするし、
群れも束ねます。
ブチハイエナ・・・
キツネザルも、
メスが狩りをしますし、
マントヒヒもメスが
小鹿を仕留めます。
え、サルもですか?
多くの哺乳類のメスが、
狩りをするのに、
果たして人間だけが、
本当にオスしか狩りを
しないでしょうか?
え、そうなると、
男は狩猟脳だから、
女を狩りしたいとかいう発想は。。。
フィクションです。
えええーーー。。
でも、結構信じている人
多いですよ。
よく考えてください。
ネコも、ライオンも、ブチハイエ・・
わかりました!ワンコさんの
言うことが正しいです。
現実、メスたちは狩りを
しています。
でも、それと、私の彼氏を
仕留めることは同じではないです。
私は狩りをしたことがありません。
だから、ユキミさんに
狩りの仕方を教えます。
いいですか?
世間一般でいう、
勇ましい狩りの仕方は
この際、忘れてください。
ふえ?
古来、人間の男は
マンモスを倒したなどという
幻想は忘れて下さい。
でも、教科書に
かいてありました。
実際に倒したことは
あるでしょうけど、
子供のマンモスとか
死にそうなマンモスとか、
死んだマンモスとか
狙ったほうが効率いいはずです。
たしかに。。。
マンモスよりも
小さい魚やうさぎなどを
獲る方がいいですよね。
楽です。
わかります。
男性を仕留めるときも、
男性と同じような
アプローチをする
必要はないというか、
それがアプローチではないです。
男性と同じような
アプローチって
どういうことですか?
いわゆる、自分がどれほど
すごいのかを女性に
アピールして、女性が
この人いいなと思わせるような
戦法です。
女性が男性にアプローチを
するときも似たような
ものじゃないですか?
この女性いいなと思わせて
アプローチしてもらうっていう
だけの違いじゃないですか?
たしかに流れはそうかも
しれませんが、
男性がこの女性いいなと
思わせることは、男性のように
「俺、できる男だぜ」
アピールすることではありません。
でも、いいところを見せないと、
この人と一緒になろうと
思わないじゃないですか。
そこは女性と男性の
置かれた状況が違うから、
期待することも違うんです。
期待すること。。。
基本的にどの国も、
男性とお付き合いしている時に
世話を焼くのは女性です。
そうなんですか?
日本では気が強いと思われる
アメリカやフランスの女性も
結局、女同士で集まれば
旦那のグチになります。
「うちの亭主はなにもしない」とか
「いっつも飲んでばかりで仕事しない」とか
日本のお母さんと同じなんですね
でも、結局女性は旦那の
世話をします。
仕事から帰って、
料理も洗濯もします。
男女平等と叫ばれ、
女性も疲れているから男性に
手伝ってもらうところも
増えたでしょうが、
それでも女性が家事を
するのは圧倒的です。
なんか、女性ばかり
損して嫌ですよね。
そうじゃありません。
ふえ?
さっきもいいました。
ライオンもトラも、
マントヒヒも、メスが
狩りをして、子育てもします。
人間より大変です。命がけですから。
人間のお母さんも大変ですよ。
ユキミさん
はい。
ユキミさんがもしお母さんになって、
近くにスーパーがなく、
2時間歩いたところに毎日
買い物にいくとして、
その間に、家に子供を置いておいたら、
家に蛇がきて子供を食べられるかも
しれないという恐怖を体験できますか?
私は子供を家に
置いていきませんよ。
もし、置いていかないとしたら、
スーパーに行く道すがらで、
ユキミさんともども、
蛇に食べられるかもしれません。
逃げ足が遅くなっているので。
・・・
簡単に、人間のお母さんは
大変だと言ってはいけません。
私は、以前、蛇に目の前で
ふ化する前のわが子を食べられて
それを見ている鶏に
出会ったことがあります。
そんな厳しい現実を過ごす
動物と人間をくらべるとは。。
私って本当に世間知らずです。。
ユキミさんはまだ若いですから、
気にしないでください。
そういうことを知って
人の痛みがわかるようになるんです。
それじゃあ、外回りに
行ってきますね。
はい。お気をつけ・・
ちがーう!
ワンコさん!
(ビクっ!)
うーうー
あ、ごめんなさい。
ユキミですよ。
すみません。
大声だされたので、
つい反射的に
大丈夫です。
慣れてます。
それよりも、自然界の厳しさ
ではなくて、彼を仕留める
方法を早く教えてください。
そうでした。
そうでしたけど。。
次週ですね。
【続く】
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