こんにちは。
シンフーライフのチーフバイヤー
青柳です。
シンフーライフで毎日と言って良いほど
売れている、人気のシルクスカーフ「ドットワイ」
たまにお客様から
「エルメスより”薄い”から質がよくない」
というようなご意見を頂きます。
しかしながら、そのご認識は全くの間違い。
エルメスが高額なのは、
色をこれでもかというくらい
沢山使っていますし、そもそも分厚いので
使っているシルクの量が多いこと。
加えて、ブランド代(広告宣伝費)です。
書籍「堕落する高級ブランド」によると
LVMHの2002年の広告費は
売上げの11%にあたる10億ドル以上にのぼるそう。
1ドル=120円として約1200億円です。
2002年の話で、今2017年ですから
もうちょっといってるかも知れません。
顧客はその分を上乗せした「ブランド料」を
払っているわけです。
私の考えでは、ここの負担相当高いと
思っています。
もっと細かく言えば、日本に運ぶための
送料や、関税などもプラスされてます。
しかしながら、その宣伝費のおかげで
エルメスというブランドの素晴らしさを
エルメスをもっていない
広いユーザーに認知させ、高いブランド力を
アピールすることが出来るので
エルメスをもつ人たちの株があがると
言うわけです。
もしドットワイブランドで、エルメスと同じ柄、同じ厚みの
スカーフを作る場合
エルメスの広告宣伝費を抜かしたとしても
1枚数万円には必ずなります。
ヨーロッパの気候は、気温が高くても
乾燥しているので
分厚いスカーフのほうが適しているのです。
それに比べ、日本では、高温多湿のため
あんまり厚手のスカーフだとむし暑く
快適でない場合もあるため
日本の気候に合わせた厚さに
考えて作られています。
ドットワイのシルクスカーフのように
薄手の生地にあれだけ
美しい発色で染められることが
日本の、世界に誇れる優れた技術のひとつであることは
余り知られていません。
・イタリアのコモ
・フランスのリヨン(エルメス作ってるところで有名)
・日本の横浜は
世界3大絹織物の産地と呼ばれ現在も高い品質のスカーフを
生み出しつづけています。
ドットワイは、そんな日本の技術を
フルパワーで生かした
とっても高品質のシルク100%スカーフなんです。
どうして、日本のスカーフ技術が
それだけ優れているのかは
次の日記でお話ししますね。
セレクトショップ・シンフーライフ 店長/ウェブマーケティング/バイヤー
10年以上のバイイングとECサイト販売の経験から得た商品選びのポイントや業界裏情報、自分が働いている中で衝撃を受けたファッションの話題を提供しています。