【第33話】
この物語は、キャリアウーマンの
「ワンコ」とOL達が繰り広げる
リアルお悩み相談バラエティです。
バックナンバーはコチラ
【登場人物】
ワンコ:
入社3年目。
社長がスカウトしてきた毛並みの良い猫。
シンフーライフで最も利益を生み出す
スーパーキャリアウーニャン
タダシ:
ワンコの部下。32歳
フミエ:
ワンコの会社の先輩。
ムードメーカーだが、
おっちょこちょい。
バツ1、子供ナシの43歳
————————————–
営業先から会社に戻ると、
なにやらフミエとタダシが
言い合っている
————————————–
本当にそのブランドの
バッグをあげるの?
だって、クリスマスですからね。
ここは勝負かけないと
勝負かけないとって、
まだなんにもなっていない
女性に30万するバッグは
おかしいでしょ
だって、彼女がこのバッグが
ほしいっていうから。。
まがいなりにも、
ファッションの会社で
働いているんだから、
これと同じくらい質がいい
うちのバッグにすれば
いいじゃない。いい宣伝になるし
フミエさん、女性は名前のある
ブランドに弱いんですよ。
だからって、そんな高いの
付き合ってもいない女性に
あげないわよ
でも、仲すごくいいし、
話もすごい合うし。
でも、人気あるだろうから
ここで差別化していかないと。
差別化はマーケティングの
基本っていってるじゃないですか。
話が合うのは、キャバ嬢だから
当たり前でしょ。
それが仕事だもん。
確かにキャバ嬢ですけど、
僕だってわかりますよ。
仕事の笑顔なのか、
本当に楽しんでいる笑顔なのかくらい
絶対に騙されていると
思うんだよねー
ただいま、戻りました。
ワンコさん!
(びくっ)うーうー
あ、すみません。
タダシですよ。
威嚇しないでください。
あ、すみません。
突然だったから、
反射的に敵対行動をしました。
大丈夫です。慣れてきましたから。
ところで、このバッグ、
彼女にプレゼントであげようと
思うんですけど、
ワンコさんはどう思いますか?
彼女ってキャバ嬢のことよ
キャバ嬢でも、
ピュアな女性ですよ。
そのピュアなキャバ嬢に、
タダシさんは30万円する
このバッグをクリスマスだから
プレゼントするんですね。
はい。
頑張ろうと思ってます。
・・・・
いいんじゃないですか。
素敵なバッグなので、
彼女もきっと喜びます。
やっぱり!
ちょっとワンコちゃん、
他人事すぎじゃない?
ワンコちゃんの部下なんだから
ちゃんと教育してあげないと。
キャバ嬢だって、
普通の女性です。
お客さんと付き合うことは、
職場の男性と付き合うのと
同じくらい多いんです。
だからタダシさんにも
チャンスはあります。
ですよね!
こういう事例もあるんです。
あるキャバ嬢が、彼氏にこういいました。
「このブランドのバッグが
ほしいなってずっと思ってるんだけど、
高いから迷ってるんだよね」
彼氏はこういいます
「え、そうなんだ。
じゃあ、俺がプレゼントするよ。
クリスマス近いし」
すると、キャバ嬢の彼女は
「え、本当!
めっちゃうれしい。。。
でも本当に高いよ?」
ブランドに詳しくない彼氏は、
高いバッグときいて、こう思います。
(大体、5,6万かなー)
そこで、
「大丈夫だよ。こう見えても
それなりにもらってるんだから」
すると、キャバ嬢は目を
輝かせながらスマホを見せます
「これなの!すごいかわいいよね!」
彼氏がのぞき込むとその画面には
¥300,000という文字が・・
暑くもないのに汗が出る彼氏
心配そうにキャバ嬢が
のぞき込みます
「どうしたの?汗すごいよ?」
しかし、自信満々に言った手前、
あとには引けません
「大丈夫。イブに一緒に買いに行こう」
ワンコさん、
ちょっと待ってください。。。
なんですか?
なんで、昨日の僕たちの会話を
完コピして話したんですか?
もしかして、あのキャバクラの
隣の席にいました?
ワンコちゃんが何で
キャバクラ行くのよ?
だって、昨日の夜の会話が
そのままでしたよ。
というか、会話にでていない
心の声まで完コピでした。。
あんた、この会社で働いてて、
ブランドに詳しくないって
どういうことよ。。。
タダシさん、気にしないでください。
たまたま、ある事例とタダシさんの
昨夜の行動がまったく
同じだっただけです
それよりも、大事なことはこの次です。
なんだ。そうなんですね。
その彼氏は、イブにその30万する
バッグをあげたんですけど、
いつ会ってもそのバッグを
持っていないんです。
そうなんですか?
あ、でも高いバッグだし、
もったいないから使わないでいるとか。
その可能性もありますよね。
そんなとき大事件がおきます。
なになに?
その彼氏が、帰宅途中に彼女の
お店に寄ろうとすると、
彼女がホスト風のチャラそうな
金髪の男性と歩いています。
あきらかに彼女は、
彼の顔をずっと見ながら
腕にしっかりつかまり
うっとりしています。
彼はそこまで彼女に
興味ありそうには見えません。
お客ですかね?
彼女のお店の前で、
その金髪の男性が腕をほどきます。
その男性は、彼女の頭をポンポンと
軽くたたき、去っていきました。
彼女はその後ろ姿をずっと見ています
・・・お客なのに?
違うでしょ。ホストでしょ
でも驚いたのは
そのことではないんです。
なんと、彼の右手には、
この前彼女に買ったはずの
30万円のバッグが
握られていました。
え、でもそのバッグは
女性ものですよね?
ユニセックスなんじゃないですか?
ブラックで、スタッズついているし、
容量も大きいんですよ。
ん?タダシ君が買おうとしている
バッグもユニセックスぽくない?
ブラックだし、スタッズついてて、
大容量だよ。
・・ほんとだ。。
彼氏は、キャバクラに入店して、
彼女を指名し、問い詰めます。
なんでプレゼントしたバッグを
さっきの男が持っていたのかと。
彼女はこういいます。
「たまたまだよ」
たまたま?そんなことありますか?
彼氏もそういいました。
すると彼女はこういいます
「私を信じてほしい」と
それは絶対に
信じられないですよ。
でも、彼氏ですよ。
その男とは付き合っていないんです。
彼氏が買ったバッグを、
付き合っていない男にプレゼントした?
そんなことってありますか?
そんなことがあるとしたら?
すごい気になります!
じゃあ、来週です。
【続く】
本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
下記からご登録頂きますと
ワンコの心理学講座(恋愛コラム)の最新記事を購読できます。
毎週水曜日のお昼に配信しています。
配信登録ページはこちらから
セレクトショップ・シンフーライフ 店長/ウェブマーケティング/バイヤー
10年以上のバイイングとECサイト販売の経験から得た商品選びのポイントや業界裏情報、自分が働いている中で衝撃を受けたファッションの話題を提供しています。