1つ12万円という価格ながら
注文が殺到し
入荷待ちが絶えない
洋服ブラシ「イシカワブラシ」
そのイシカワブラシの
生みの親、石川和男氏が
シンフーライフに
お越し下さり
イシカワブラシの魅力について
熱く語ってくださいましたが
本日はその続きです。
第1回目の記事はこちら
本日は、イシカワブラシが
1回買えば「一生使える」と断言できる
理由についてお話ししたいと思います
「ブラシ」というものは
使っている内に、毛先が
ぼろんと外向きに
広がっていきます。
身近なものだと、歯ブラシがすぐに
そうなるのでイメージしやすいかと
思います。
毛先が広がってしまったブラシは
弾力性がすでに失われており
当然使用したときの効果も
薄れています。
だいたいのブラシはそうですよね。
ですがイシカワブラシは
どんなにつかっても
毛先が広がることがありません。
何故でしょうか?
イシカワブラシの
1本1本の毛にはすべて
「ひのし」という加工が
施されています
材料となる毛にアイロンを掛けて
丹念に毛の水分をなくしていく
作業です。
この行程により、
ヤリ・ツヤがあり反発力をもつ
なおかつ使っても広がらない
ブラシが誕生するわけですが
石川氏曰く、洋服ブラシ界に
この「ひのし」をおこなってるブラシは
ほぼ存在しないという
お話でした。
素人の私達はぱっとみても、
ひのしをしてるかどうか
判断出来ません。
でも石川さんはみただけで
すぐにわかるそうです。
ではなぜ多くのブラシには
ひのしがされてないのか?
実は、この「ひのし」という作業が
職人にとって
非常に面倒くさく、手間のかかる
作業なんです。
それをやると、手間賃として
ブラシの値段が高くなってしまう。
プラスこれは私の独自の
見解なのですが
使える様にならなくなれば
また新しいものを買って貰えるから。。
という意味合いもあるのではと思います。
なので、イシカワブラシは
つかってもつかっても
ブラシが劣化せず
弾力性もキープできる
「一生モノ」なわけです。
たとえ12万円でも
10年使えば1日あたり32円
20年使えば1日あたり16円
さらにクリーニングの
回数も減るわけですから
逆にお得といえるのです。
石川ブラシは
「ひのし」した毛を
さらに
固い毛と柔らかい毛に
分けてつくります。
毛の1本1本に目を通して
色の異なる毛をより分ける
非常に根気の要る作業です。
左側が、太いゴワゴワした毛
こちらが
選別後の毛先が細くて
ふわふわした毛
写真で見ただけでも
全然固さが違うのが
わかりますよね。
洋服ブラシの命と言っても
過言ではない
毛のクオリティ。
ツイードのような固くて
しっかりした素材には
従来の豚毛の様な
洋服ブラシは有効だけれど
現代ファッションを代表する
柔らかくて、薄い
デリケートな素材には
それに対応する洋服ブラシが
必要であり
残念ながら、いまの世の中に
それが存在しなかった。
だからこのブラシを
作ったんです、と
石川氏はおっしゃって
おられました。
1つつくるのに
3日から4日間を要する
イシカワブラシ。
作成工程を伺っていると
それくらいかかっても
おかしくないと
納得できました。
イシカワブラシが一番需要があるのは
2月~3月の衣替えの時期
だそうです。
今ご注文頂いても
2週間~1ヶ月待ちですので
衣替えの時期に欲しい!という場合は
いま注文しておかないと
間に合いませんので
是非いまのうちに手に入れて下さい。
5万円タイプは
ウールやカシミヤなどの
スーツやコート向け。
12万円タイプは
上記に加え
より柔らかいニットやセーター
和服や毛皮、シルクカシミヤや
ベビーカシミヤなどお使いの方に
イシカワブラシについて
ご不明、ご不安な点が
ございましたら
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承っております。
セレクトショップ・シンフーライフ 店長/ウェブマーケティング/バイヤー
10年以上のバイイングとECサイト販売の経験から得た商品選びのポイントや業界裏情報、自分が働いている中で衝撃を受けたファッションの話題を提供しています。