岩佐 IWASA フォーマルバッグ
バッグ|日本
冠婚葬祭。日本の伝統と文化が育んだ美意識。
その中でおよそ100年に渡り、愛され続けるフォーマルバッグがあります。
それが岩佐のフォーマルバッグ。
日本製だから、安心できる良質なものとは限りません。フォーマルな場にふさわしい気品と佇まいを持ち合わせるため、岩佐ではすべての素材を日本で生産。純国産で信頼できる最高基準で織りあげる日本の職人がひとつひとつ時間をかけて作りあげています。
だからこそ岩佐のフォーマルバッグの魅力はなんといっても “日本人の美意識による丁寧な仕上がり”です。整理整頓された美しい場で職人が丹精込めて作り上げることで、大量生産にはない温かみと凛とした佇まいの商品をお届けいたします。
STAFF's VOICE|スタッフボイス
1928年(昭和3年)の創業以来、岩佐は、日本の伝統と文化に寄り添った鼻緒、草履、和装向けハンドバッグ、フォーマルバッグの製造を通して、装いと嗜みを支え続けてきました。
お洒落が多様化する現代にあって、なお変わらぬもの、決して変えてはならないもの。それはフォーマルな席での凛とした姿であり、礼節を重んじる折り目正しい心だと、岩佐は考えています。
しかし、伝統を重んじ、職人の手作りだからといって、品質の改良は怠りません。
実は岩佐のフォーマルバッグに使われる素材は、天然素材ではありません。
岩佐は、三菱ケミカルの「ソアロン」を採用しています。
この素材は天然のパルプを使用した植物系原料の良さと化学系原料の合成繊維の良さを併せ持つ半合成繊維トリアセテートであり、世界で唯一、日本の化学メーカー三菱ケミカルのみが製造し、世界中で高い評価を得ています。
トリアセテート繊維の特徴として絹のような光沢感と滑らかな感触を持ち、しっとりとした"深い黒"に染まるため、岩佐のフォーマルバッグのような高価なブラックフォーマルの生地にも用いられることの多い素材です。
また、原料となる樹木は、森が備える自然の再生力を高め、持続可能なように管理された樹木のみが使用されているバイオマスマークの認定を受けたエコ素材です。
また、素材だけではなく一つ一つの部品や作り方にまでこだわりが見てとれます。
フォーマルな場にふさわしいバッグとするため、きちんとしたフォルムを形成する芯材には、しなやかな曲りと強さ、高い耐久性が特長の国産の木材からつくった丈夫な紙を使用。
フォーマルバッグは通常、持ち手部分を除いて縫い合せがなく、大半を伝統技法の貼り合わせによって仕上げます。その際に使う接着剤までも国内で開発し、高品質なだけでなく、安全、環境にやさしいものを使用。さらに、フォーマルバッグの表情を決める布地は、染料の吸着性に優れた上品な風合いを持つさまざまな素材を取り入れ、表地、裏地ともにまさに、漆黒という名にふさわしい深い黒を表現しています。心地よい感触と凛とした姿形はこうした厳選素材によって生み出されています。
そして、職人の技術も素晴らしいです。
職人の手仕事は、裁断した芯に布を被せ、布を丁寧にへり返していくことから始まります。研ぎ澄まされた指先の感覚で、1mm 単位で貼り合わせ、一つ一つのパーツを組み合わせて立体的な形に整えていきます。手間をかけるからこそ商品に対する思い入れも強く、自らの手の中から生まれたバッグに誇りと愛情を持っています。こうした職人文化こそがものづくりの要であると考え、岩佐では未来の職人の育成にも力を注いでいるようです。